はじめての資産運用は詐欺?AIを使った副業の実態と危険性を徹底解説

 

副業で簡単に稼げると謳う「はじめての資産運用」。AIを活用した完全自動の資産運用システムで、初心者でも月収100万円を目指せるという魅力的な宣伝文句が並んでいます。しかし、その実態は本当に安全で稼げるものなのでしょうか?今回は「はじめての資産運用」の仕組みや危険性について、詳しく解説していきます。

はじめての資産運用の特徴と危険な兆候

「はじめての資産運用」は一見すると夢のような副業システムに見えますが、実際にはいくつかの危険な兆候が隠されています。以下に主な特徴と注意点をまとめました。

  • 24時間完全自動のAI運用システムを謳っている
  • 初期投資5万円で月収100万円を目指せると主張
  • スマートフォンだけで始められる手軽さをアピール
  • 無料サポート付きで初心者でも安心と強調
  • 実際にはFX自動売買システムへの誘導が目的
  • 運営会社の実態が不透明で信頼性に欠ける
  • 高額なオプションプランへの勧誘の可能性大
  • 金融庁への無登録業者による違法な営業の疑い
  • システムの具体的な仕組みや実績が非公開
  • 誇大広告による勧誘で消費者庁が注意喚起

「はじめての資産運用」は、完全自動のAIシステムを使って24時間稼げると謳っています。初期投資はわずか5万円で、継続すれば月収100万円も夢ではないと主張しています。スマートフォン1台あれば誰でも始められる手軽さや、無料サポート付きで初心者でも安心して取り組めるという点を強調しています。

しかし、実際にはFX自動売買システムへの誘導が目的であり、運営会社の実態も不透明です。高額なオプションプランへの勧誘や、金融庁への無登録業者による違法な営業の可能性も指摘されています。システムの具体的な仕組みや実績が公開されていない点も不安要素です。

このような誇大広告による勧誘については、消費者庁も注意喚起を行っています。簡単に高収入が得られるという甘い言葉に惑わされず、慎重に判断する必要があります。

運営会社の怪しい実態

「はじめての資産運用」を運営する株式会社GWについて、さらに詳しく見ていきましょう。この会社の実態には、いくつかの怪しい点が浮かび上がってきます。

まず、会社の設立が非常に新しいことが挙げられます。法人番号の指定日は令和5年11月15日で、記事作成時点ではまだ1年も経っていない新規の会社です。さらに、令和6年5月23日には本店所在地の変更が行われています。このように短期間で所在地を変更する企業は、安定性や信頼性の面で疑問が残ります。

また、会社の所在地として登録されている場所は、実はレンタルオフィスであることが判明しました。レンタルオフィスは比較的簡単に契約や解約ができるため、長期的な事業展開を考えている企業よりも、短期的な利益を狙う企業が利用するケースが多いとされています。

さらに重要な点として、株式会社GWは金融庁に登録を行っていない無登録業者である可能性が高いことです。投資商品を扱う業者は原則として金融庁への登録が義務付けられていますが、同社はこの登録を行わずに自動売買ツールを販売しているようです。

金融庁は無登録業者との取引に関して強く注意を呼びかけています。無登録業者は投資者保護のための態勢が整っていない可能性が高く、トラブルに巻き込まれるリスクが大きいのです。例えば、預けた資金の出金拒否や、突然の連絡途絶など、深刻な問題に発展するケースも報告されています。

AIを利用した自動売買システムの真実

「はじめての資産運用」が提供するAIを利用した自動売買システムについて、その実態と潜在的なリスクを詳しく見ていきましょう。一見すると革新的で魅力的に映るこのシステムですが、実際にはいくつかの重大な問題点が隠されています。

まず、このシステムが謳う「完全自動」という点について考えてみましょう。確かに、人間が直接取引を行う必要がないという意味では「自動」と言えるかもしれません。しかし、どんなに優れたAIシステムであっても、市場の予測を100%正確に行うことは不可能です。予期せぬ経済イベントや急激な相場の変動に対して、適切に対応できるとは限りません。

次に、システムの具体的な仕組みや過去の実績が公開されていない点も大きな懸念事項です。信頼できる投資システムであれば、その仕組みや性能について、ある程度の情報開示があるはずです。しかし、「はじめての資産運用」では、そういった重要な情報が一切提供されていません。

さらに、「24時間稼げる」という宣伝文句にも注意が必要です。確かにFX市場は24時間開いていますが、それぞれの通貨ペアには取引が活発な時間帯があります。すべての時間帯で同じように利益を上げられるわけではないのです。

また、「感情に左右されないAI」という点も、必ずしもメリットとは言えません。確かに人間の感情的な判断によるミスは避けられるかもしれませんが、一方で市場の雰囲気や政治経済の微妙な変化を読み取る人間ならではの判断力も失われてしまいます。

高額なオプションプランの罠

「はじめての資産運用」が提供する初期プランは、わずか1,980円という非常に手頃な価格設定になっています。しかし、この安さには大きな落とし穴が隠されています。実際には、この安価なプランは単なる入り口に過ぎず、後から高額なオプションプランへの加入を強く勧められる仕組みになっているのです。

このような手法は、悪質な業者がよく使う典型的な手口です。最初に安い価格で顧客を引き込み、その後で高額なサービスへの勧誘を行うのです。「はじめての資産運用」の場合、オプションプランの価格は数十万円から100万円以上にも及ぶことがあります。

消費者庁も、このような手法について注意喚起を行っています。具体的には、安価なテキストや初期プランを購入した後、電話などで直接連絡を取り、高額な「サポートプラン」への加入を勧誘するケースが報告されています。これらのプランは、数十万円から150万円以上の価格設定がされていることもあります。

また、電話での説明を重視する点にも注意が必要です。直接電話で話すことで、相手の心理を巧みに操り、高額な契約へと誘導しやすくなるのです。さらに、具体的な内容や実績の説明よりも、感情に訴えかけるような営業トークが多用される傾向があります。

このような高額プランへの勧誘は、必ずしも顧客の利益を考えたものではありません。むしろ、業者側の利益を最大化するための戦略と言えるでしょう。高額な料金を支払ったからといって、必ずしも高い収益が得られる保証はないのです。

FX自動売買の実態と危険性

「はじめての資産運用」が提供するFX自動売買システムについて、その実態と潜在的な危険性を詳しく見ていきましょう。FX自動売買は一見すると魅力的に映りますが、実際には多くのリスクが潜んでいます。

FX自動売買とは、あらかじめプログラムされたアルゴリズムに基づいて、自動的に外国為替取引を行うシステムです。人間が直接取引を行う必要がないため、24時間稼働させることができ、感情に左右されない冷静な判断が可能になるというメリットがあります。

しかし、このシステムには重大な欠点もあります。まず、プログラムはあくまで過去のデータに基づいて作られているため、予期せぬ市場の変動に対応できない可能性があります。例えば、突発的な政治経済ニュースや自然災害などによる急激な相場の変動に対して、適切な判断を下せるとは限りません。

また、システムの性能が優れていたとしても、FX取引自体に内在するリスクは避けられません。為替相場は非常に変動が激しく、大きな利益を得られる可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクも常に存在します。特に、レバレッジを使った取引では、わずかな相場の変動で大きな損失が発生する可能性があります。

さらに、「はじめての資産運用」が提供するシステムの具体的な仕組みや過去の実績が公開されていない点も大きな問題です。信頼できるFX自動売買システムであれば、その性能や過去の運用実績について、ある程度の情報開示があるはずです。情報が不透明なシステムを信頼して資金を投じることは、非常に危険と言えるでしょう。

加えて、FX取引には高度な専門知識が必要です。自動売買システムを使用するとしても、その仕組みや市場の動きを理解していないと、適切なリスク管理ができません。「誰でも簡単に稼げる」という謳い文句に惑わされず、FX取引の基礎知識をしっかりと学ぶことが重要です。

消費者庁や金融庁の警告

「はじめての資産運用」のような副業や投資商品に関して、消費者庁や金融庁は繰り返し警告を発しています。これらの警告は、消費者が被害に遭うのを防ぐための重要な情報源となっています。ここでは、両機関が発している具体的な警告内容と、それが「はじめての資産運用」にどのように当てはまるかを詳しく見ていきましょう。

消費者庁は、副業や投資に関する詐欺的な勧誘について、具体的な事例を挙げて注意喚起を行っています。例えば、「提供される『マニュアル』に記載された『副業』の内容は、勧誘LINEアカウントのメッセージによる勧誘の際の『副業』の内容と異なっていました」という事例が報告されています。これは「はじめての資産運用」の場合にも当てはまる可能性があります。初期の説明と実際の内容が異なる可能性があるため、注意が必要です。

また、消費者庁は高額なサポートプランへの勧誘についても警告を発しています。「有料の『サポートプラン』に加入するよう電話で消費者を勧誘し、高額な金銭を支払わせます」という手口が報告されています。「はじめての資産運用」も同様の手法を用いている可能性が高く、初期の安価なプランから高額なオプションプランへの誘導に注意が必要です。

一方、金融庁は特に無登録業者との取引に関して強い警告を発しています。金融庁のウェブサイトには「無登録業者は要注意!!」という明確な警告が掲載されています。

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